がごめ昆布は、昆布の中でも[コンブ科トロロコンブ属]に分類されます。他の昆布の表面がツルツルなのに対して、がごめ昆布は葉の表面が籠紋状の凹凸紋様になっています。この籠の目のような紋様から「がごめ昆布」の名前が付いたと言われています。かつてはボコボコしている表面の見栄えの悪さやだしを取るのに向いていないことなどから、雑草扱いされ捨てられていましたが、近年ではとても注目されています。
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がごめ昆布は他の昆布より強いぬめりを生かすため、主におぼろ昆布やとろろ昆布に等に使われています。生息場所は北海道の函館近海で、世界でもこのあたりにしか生息していません。食感は、他の昆布とは一味違うまろやかな味と強いぬめりが特徴的です。これはがごめに含まれるフコイダン、アルギン酸やラミナランという水溶性粘性多糖類によるものです。また、他の昆布よりも多量に含まれている良質なフコイダンが体にもたらす効果は近年注目が高まっています。 |